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アカツキ上場から見る、ソーシャルゲーム会社成長の秘訣

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2/12付けでゲームヒットメーカーである

アカツキ東証マザーズ上場が承認されました

 

アカツキはネイティブゲーム黎明期に「サウザンドメモリーズ」が大ヒットし、

その後「テイルズ オブ リンク」や「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」などの

ヒット作を次々とリリースしています

 

 

 

自分も2014年にアカツキインターンに参加させていただきました

 

そのときは確かコーポレイトビジョンに「ゲーミフィケーション」が

やたら押し出されていましたが、いまのアカツキのサイトを見ると

ゲーミフィケーション」なる文字が一文字も見られません

多少方向性を変えたんですかね

 

話は逸れましたが、アカツキ躍進のはじまりは

やはり「サウザンドメモリーズ」のヒットから始まった

と思います、正確に言えば

 

①ヒットするゲームシステムの開発

②ヒットさせる運用力

 

を市場に証明したことが

アカツキの成長を推し進めたと思います

この成功方法はソーシャルゲーム会社成長のお手本のようなものなので

詳細を記載したいと思います

 

①ヒットするゲームシステムの開発

これは一言でいうと

ゲームシステムの横展開が可能となります

※その他にも他社に対するシステム貸しなどもありますが。。。

 

ゲームシステム横展開のメリットとして

①すでに売れたシステムなのでヒットの可能性が高い

②すでに運用経験があるシステムのため運用コストが低い

 

アカツキでいうと

「サウザンドメモリーズ」のシステムを横展開した

テイルズ オブ リンク」がそれにあたります

 

①サウザンドメモリー

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テイルズオブリンク 

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パクリかってくらいに同じです。

ちなみに運用もアカツキが行っています。

 

どちらのタイトルもApp storeGoogle playランキングで長い運用期間にも

関わらず100前後にいることから会社の成長に大きく貢献していると思います

 

②ヒットさせる運用力

市場からこの会社は運用力があると評価されるとなにが起こるか。

 

それは

IPタイトルアプリ開発の話が入ってくる

 

昨今のソシャゲ市場の動きを見ると

ゲームの出来が良いだけではヒットを出すことは難しく

IPタイトルと組んでゲームを作るということが

成功角度を上げる大きな一手となっています。

 

アカツキでいうと

ドラゴンボールZ ドッカンバトル」でしょう

「サウザンドメモリーズ」「テイルズ オブ リンク」での

運用実績を評価されたためドラゴンボールZという

大型IPと組むことができたのだと思います

ちなみにドッカンバトルは2月初週のApp storeランキングで1位を取っていました

 

 

直近で発表されたアカツキの業績を見ていくと

自社パブリッシングアプリ経由(「サウザンドメモリーズ」)の

Google Playの経由の売上は、2015年3月期には18億3300万円(比率42.2%)

でしたが、第3四半期累計では6億8400万円(17.4%)となり、

App Storeも10億円(23.2%)から3億7400万円(9.5%)に低下しています

一方バンダイナムコエンターテイメント経由

(「テイルズ オブ リンクス」と「ドラゴンボール Z」)の売上は

2億5900万円(6.0%)から20億1100万円(51.2%)と爆発的に伸びています

 

 

一本のヒットタイトルから堅実に会社のポートフォリオを広げていく。

アカツキ成長の歴史はソーシャルゲーム会社成長の教科書だと自分は思います。