サイバーエージェントの決算見たけど、これもう完全にゲーム会社だろw
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2016年1月28日にサイバーエージェントの2016年9月期1Q決算が発表されました。
予想以上にゲーム事業の業績が好調だったので、
遅ばせながらブログに書きたいと思います。
サイバーエージェントの決算
一言で言うと圧倒的に好調です。
強いて言えば、他社と比較するとメディア事業も好調ですが、
成長はしていないくらいことぐらいが懸念事項です。
メディア事業に関してはかつて隆盛を誇ったアメブロも
LINEブログの登場で有名人ブロガーが軒並み引き抜かれているため、
減少が続くでしょう。
で、やはりここで目を引くのがゲーム事業
好調のサーバーエージェントの中でも群を抜いて好調。
※前回の決算までメディア事業に内包されていた「ameba関連のゲーム」も
今回からゲーム事業にセグメント変更が行われています。
サイバーエージェントのゲーム事業
サイバーエージェントHPより
上記の他にamebaでのゲーム(「ガールフレンド(仮)」)やカジュアルゲーム?などを制作している株式会社Goodroidがあります。
競合他社との比較
現在業界3位です。
広告の会社だと思われているサイバーがゲーム事業でも大手の一角に入りました。
しかも上位2社であるmixiとガンホーは減少傾向のなか、サイバーは上昇傾向が続いています。
サイバーエージェントのゲーム事業が好調な理由
とにかくゲームのポートフォリオが広い
上記のセールスランキングの表を見てわかる通りサイバーは
何種類かのタイトルがヒットしています。mixiは「モンスターストライク」、ガンホーは「パズドラ」のように圧倒的なヒットタイトルを出しているわけではないですが、中の上・上の下くらいの売上のゲームを多数出しており、一つのゲームが売れなくなっても次のヒットタイトルが出てくるという良いサイクルができています。
さらに面白いのが売上高の表を見ると終わった市場だと思われている
ブラウザゲーム市場でも売上を伸ばしていること。
Cygamesのグランブルーファンタジーや株式会社グリフォン(不良遊戯やアイドルうぉーずを提供)のブラウザゲームが軒並み好調なのも要因の一つだと思われます。
サイバーエージェントの特徴である子会社制度がここでうまく機能しているのではないかと感じます。
しかもヒット率が高い
2015年で言えばサプライズともいえるヒットとなった「夢王国と100人王子様」や
いまや超ゲーム大手とも言えるCygamesの「デレステ」など、
他社が新しいヒットタイトルを出せない中、サイバー関連の子会社群は
しっかりとヒットタイトルを出しています。
なぜこんなにヒット率が高いのか
ゲーム事業管轄の責任者?であるサイバーエージェント副社長の日高裕介さんが
とあるインタビューで言っていたことがここに当てはまると思います。
この市場で生き残っていくためにも、社内では「狙うはパズドラ、モンスト級の大ヒット、でも絶対にコケない」ということを言い回っています。
売れたゲームシステムの横展開や良い部分は徹底的に真似るなどの戦略で
コケないゲームを出しているサイバーはこの考えがしっかりと
全社員に浸透しているのだと思います。
大ヒットではなくコケないヒット作を多数出すことが
サイバーのゲーム事業の強みだと思われます。
今後のゲーム市場の動向
2016年は各社新規タイトルのリリースラッシュの年になります。
その他の会社がヒットを出せば、業界の入れ替わりが起こるでしょう。
※mixiはすでに「ブラックナイトストライカーズ」が失敗してますし・・・
サイバーエージェントの新規タイトル
サイバーエージェントも各社に負けじと新作ラッシュです。
ただし心配なのが決算で注力タイトルに上がった3タイトル中2タイトル(「ガールフレンド(♪)」と「エンドライド」)が
恐らくameba関連のリリースタイトルであるということ。
いままでamebaで成功実績があるのは「ガールフレンド(仮)」しかありませんし、
すでに「ガールフレンド(♪)」はイケてない。
注力タイトルのうち2つがそのようなものだと若干心配にはなりますが
ここには出てこなかった残りの11タイトル にも期待をしましょう。
最後にこのままの成長率でいくと2016~2017年には
サイバーエージェントがゲーム業界のトップになるのも現実味があると言えます。
このままの成長を続けてサイバーが業界1位に踊りでるのか?
それとも他社がヒットを出して業界構造を変えるのか?
2016年もゲーム市場は要注目の市場です。